Profile

佐々木琢磨

デフリンピック金メダリスト
佐々木琢磨 選手 Takuma Sasaki

ろう者のオリンピック「デフリンピック」3回出場、世界デフ大会2度出場の戦績を誇るデフアスリート(陸上競技)。デフリンピックでは、2017年サムスン大会の4×100mリレー、2022年カシアスドスル大会の100m個人で、それぞれ金メダルを獲得。2022年日本パラスポーツ賞優秀賞、青森県褒賞、青森県栄誉賞、五戸町栄誉賞など受賞歴多数。

練習前に必ず「今日の目的は何か?」考える

PAWAGURA(以下PG) 競技を始めたきっかけは何ですか?

佐々木中学生のとき、部活が陸上しかなくて、仕方なく入部したのがきっかけです。中学3年生のある日、岩手県の友人に出会い、高校時代から陸上に熱意が入るようになりました。

PG 毎日欠かさずやっていることはなんですか?

佐々木 「今日の目的は何か?」を考えることです。
練習が始まる前に必ず、昨日または過去に失敗したことや課題をクリアできるようにイメージし、集中します。
あとは、身体のケアをしっかりすることと、お腹が減る前に食事を摂るようにしています。

■佐々木選手の
ある1日のスケジュール

8:00 起床+朝食
9:00 移動
10:00~12:00 練習
⇒その後、昼食+仮眠
14:00~16:00 練習
⇒練習後にプロテインや軽めの食事
23:00 就寝

食事は1日4~5回、2ℓ以上の水を飲む

PG 日々の生活でどんなことに気を付けていますか?

佐々木 睡眠をしっかりとること。
食事面では、4~5回食事を摂ることと、2リットル以上の水分を摂ることです。
あと、移動するときは周りを確認しながら行うことです。

PG デフリンピックに出場した感想は?

佐々木楽しみでいっぱいというワクワクな気持ちで出場し、レースでは「世界一になるのは俺だ!」という気持ちで走りました。

PG 金メダリストになって変わったことはありますか?

佐々木 周りの反応が非常に良くなり、応援して下さる方が増えました。
夢を叶えた人間になりましたので、それまでの夢を追う人生の気持ちを整理し、その行動を理解しようと自己分析をしていました。アスリート人生はアスリートファーストであり、(今は)その理解を広めたく、多くのメディアに出ています。

PG 競技者としての活動が、仕事で役立っていることは?

佐々木仙台大学の知名度を高めること、地元やその普及活動に役に立てるようになったこと、そして、デフや手話の存在を知る機会が多くなったことです。

PG 仕事と日頃のトレーニングをうまく行うために気を付けていることや、アドバイスがありましたら教えてください。

佐々木 睡眠、食事、練習をしっかりとること。
周りとの関係も大切にし、感謝の気持ちを日々忘れずにいることです。

朝食や間食に「パワグラ」を愛用している佐々木選手。そのままポリポリ食べても美味しいし、豆乳やアーモンドミルクをかけて、さらに美味しく、タンパク質や鉄分をしっかり摂るのもお気に入り

パワグラの美味しさが、苦手な朝の楽しみに

PGパワグラを朝食に選ぶ理由は?

佐々木 自分は朝が苦手なので、面倒な料理は避けたいと思っています。その点、パワグラは手軽に摂れて美味しいですし、豆乳を入れれば、さらに美味しくなりますので、朝の楽しみにもなります。

PGパワグラの良いところは?

佐々木 栄養があって、手軽に食事ができるところです。

練習後などは、その日の気分によって、プロテインかパワグラのどちらかを選ぶこともできます。

PG パワグラを食べて変わったことは?

佐々木 腹持ちがいいので、お腹が減る感覚がなくなりました。精神的にダメージがあまりなかったので、そこが良い点だと思います。

PG パワグラとアスリートライフの相性については?

佐々木 健康管理の大事なアスリートでも、料理が面倒くさいな・・・と時々思うことがあります。
そんなときに、手軽にたっぷりな栄養が摂れるパワグラは、アスリートとの相性が良いと思います。

PG 栄養のバランスと食べる物について、特に気を付けていることは何ですか?

佐々木 脂はできるだけ抑えて摂るようにしています。
私は身体より精神のほうが大事だと考えているので、味が美味しい、元気になれるものを求めています。

PG 市販されているプロテインバーは食べますか?

佐々木 食べます。チョコレートが大好きなので(間食に)お菓子を食べるよりはいいと思います。

食事や栄養についてはトップアスリートとして高い意識をもっている佐々木選手だが、その上で「味が美味しい・元気になれる」食事で得られる精神的な満足度も大事にしている