Profile

加藤友里恵

リオデジャネイロ五輪
トライアスロン日本代表
加藤友里恵さん Yurie Kato

元プロトライアスリートで、リオデジャネイロオリンピック日本代表。3歳から水泳を始めて小学5年時にJOCジュニアオリンピック出場。中学からは本格的に陸上競技を始め、高校、大学、実業団と中長距離を専門とする選手として活躍。2010年(23歳)実業団1年目の冬に故障をしたのがきっかけで、陸上からトライアスロンに転向。得意のランを武器に頭角を現し、2016年リオ五輪出場など数々の好成績を残す。2020年に現役引退後はトライアスロンの普及活動と、地元・千葉県銚子市への恩返しを込めて地域に貢献する活動や次世代育成事業を手がけている。1987年、千葉生まれ。

妊娠中は3食バランス良く
食べたほうが体重は安定する

PG 出産前後、生活するうえで気を付けていたことは?

加藤妊娠中は体重がやっぱりすごい増えてしまうんですよね。悪阻もなかったので。

一度、妊娠糖尿病の予備軍になってしまったんです。食事を我慢して食べないようにして、朝食べないで昼に好きなものを食べたりしていたので、血糖値がグンと上がってしまっていたみたいで。

しっかり運動はしていて、毎日5~6kmほど歩いていましたが、それでもやせなかったです。そこから3食しっかり食べて、間食もしていたら、気にして食べていなかった頃よりも体重の変動が少なかったので、3食バランスよく食べるということが大切なんだなと、あらためて感じました。

血糖値が上がらないように低GIのものを食べたり、タンパク質を(積極的に)摂ったり、鉄分や葉酸のサプリを摂ったり、気にして栄養に関してはやっていました。

妊婦の時にパワグラに出会っていたら絶対食べていましたね!

運動はどちらかというと、気分転換といった感じです。

後は、マタニティライフを楽しむことはとても大事です。子どもが生まれたら子ども中心は当たり前になってくるので、楽しむことも大事です!

出産前は無理なく、歩いたり・ストレッチ

PG 妊婦でも出来る運動法はありますか?  

加藤歩くこと。有酸素運動は気分転換にもなりますし、良いと思います。

後はネットとかでも出てくると思うんですが、スクワットは良かったと思います。妊婦さん用のスクワットがYouTubeでも出てくると思うので、しっかりフォームなど確認してやっていただくといいと思います。

産む時に必要な脚力だったり、体力だったりを鍛えられるので!骨盤の開きも重要になってくると思うので、歩いたり、ストレッチしたりして、関節をよく動かして出産に臨めるといいと思います。

私も実際、初産でしたが骨盤が開くまでに時間はかからなかったようで、安産でした。

赤ちゃんに負担がかからないことが最優先で、無理しない程度にやってください。

産後は、散歩やヨガでリフレッシュ

PG 出産後に良い運動方法はありますか?

加藤まずはゆっくり休む(笑)

ゆっくり休んだら、まずはウォーキングからでいいと思います。 赤ちゃんを抱っこしながら、散歩するところからですね。

あとは、できるようになったらジョギングだったり、ヨガだったり。産後はホルモンバランスが崩れるので、涙もろくなったり、イライラしたりすると思うんですよ。そういうタイプの方は走るというよりは、ヨガで心もリフレッシュしたほうが良いと思います。

元々アクティブな方は、外に出て気分転換することが良いと思うので、外をジョギングするのが良いと思います。ちなみに私はインドア派なんですよ(笑)。一日中寝てても大丈夫なんですけど、健康のために私は外に出て運動します。

本当は、ぜひトライアスロンを! と言いたいところなんですが・・・(笑)。産後1年ぐらいして落ち着いてきたら、ジョギングなどいいと思いますが、運動となるとハードルが高くなってしまうので、子どもと一緒に公園に行くとかでもいいと思いますよ。

PGトライアスロンでも、女性と男性でトレーニング方法は元々違いますか?

加藤トレーニング自体は男女一緒にします。練習内容に大差はないんですが、男性とはスピードが違うのでタイム設定はもちろん違ってきます。ですが、ベースの体力づくりのようなものは、一緒に行います。

トライアスロンは持久系スポーツと言われていて、女性はひたすら長い距離を踏んでいく、男性は距離プラスでスピードのボリュームは女性よりも多いかと思います。

日本も海外もなんですが、ロングライドと言われるロードバイクの持久系の練習は、男女一緒にやっているところがほとんどです。もちろん人それぞれ最後の調整の部分は違ってくるとは思いますが、男女で言うとあまり変わりはないかと思います。

子どもたちが自発的にやりたくなることを大切に

PG お子さんの教育活動に力を入れていますが、主に何をされているんですか?

加藤トライアスロンより馴染みがある、ランニングを今はメインで教えています。トライアスロンというとなかなか敷居が高くなってしまうので。青少年の育成にはスポーツって色々なジャンルで良いなと思っていて、例えば仲間と協力し合うだとか、目標を決めてそれに取り組むだとかですね。

できればそれに親子で参加してもらって、なるべくお子様の目線に立ってもらって、やらされるのではなく、自発的にお子様がやれるようにしたいと思っています。まずは子どもが自分からやりたいと思えるという所をテーマとしているんですよね。

バリバリの教室というよりかは、設定した練習に対して「やりたい人はやろう!」といった感じで自発性を求めるようにしています。できたことをしっかり褒めてあげて、その子に自信をもたせて、「楽しい! やりたい!」と思えることを大切にしてイベントを実施しています。

PGご自身のお子様の食生活はどうされていますか?

加藤今、離乳食が始まって、よく食べるほうではないんですが、炭水化物はもちろん、緑黄色野菜の人参とかブロッコリーだったり、後はシラスなどのカルシウム(源)、タンパク質の豊富なタラとかひき肉などは必ず入れるようにはしています。

ミルクがダメになってしまったので、母乳と離乳食で栄養が摂れるようにそこは気を付けています。

あと鉄はなかなか摂りにくいので、レバーの粉末を鶏のひき肉と人参と玉葱などに入れて肉団子にしてあげたりします。

最近は歯が生えてきたので、バナナをおやつにしたり、なるべく食材そのものの味を感じて育ってほしいと考えています。

離乳食
離乳食を食べるようになった自身のお子様の食事づくりも、日々工夫を楽しみながら

現役時代と今、食生活の違いは?

PG 現役時代と引退後の食事の違いは?

加藤現役の時は練習量も多いし長いので、食べないと枯渇していってしまうんですよ。そのため、1日5食にして、朝はバナナ1本食べるくらいで、朝の水泳が終わった後に納豆卵かけご飯とかを食べて、バイクに乗ってもう1回ご飯を食べて・・・みたいにこまめに食べていました。

今はなるべく健康には気を付けてはいますが、母乳ということもあってめちゃくちゃお腹が空くんですよね(笑)。なのでしっかりご飯を食べています。さすがに食べる量は減っていますが、間食もします。

現役の時は運動してお腹が減っていたので、運動しない日は逆に、胃の消化するエネルギーを休める日として半日断食したりもしていました。

今は健康第一で、しっかり食べることと、野菜とサバなどの魚は摂るようにしています。あとは、和食や洋食にはこだわらずに、品目は多くしていますね。味噌汁だったらワカメ、豆腐、ナメコとかで、サラダはレタス、トマト、アボカド、ツナなど、肉料理ならパプリカ、ナス、ピーマン、豚肉、きのこなど、1食に15〜20品目は摂ってると思います。

和食・洋食にはこだわらず、1回の食事で摂れる品目をできるだけ多くしているという加藤さんの最近の食事例

妊婦にもアスリートにもオススメの「パワグラ」

PG パワグラはいつ食べていますか?

加藤朝食か間食に食べます。朝一番で食べるか、夕方のお昼から夕飯の間にお腹が空くので食べます。

車移動の仕事では(75g入り小袋)2個くらい持っていって、つまんだりもしますね。

朝食べるときは置き換えということではなく、パワグラも食べてサラダ食べて卵食べてといった感じで、単品では食べません。

PGパワグラを食べて変わったこと、パワグラの良いところは?  

加藤本当は妊婦の時に食べたかったですよね(笑)。とにかく腹持ちがいいです!

あと、一番はただのシリアルだけじゃないってところです。

ナッツが入っていたりドライフルーツが入っていたりするので、栄養面でも良いですよね!

陸上競技選手の高地トレーニングは便秘になりやすいんですけど、パワグラを食べたら便通が良くなりましたというお話も聞きました。

私はとにかく腹持ちと、集中力が保たれるようになったというところが一番感じるところです。朝一番に食べると頭がスッキリして、そこから集中力が保たれる感じですね。

「パワグラ」は朝食か、午後の間食に食べることが多いという加藤さん。「本当は妊婦の時に食べたかったですよね(笑)」

PG パワグラとアスリートの相性は? 

加藤すごく良いと思います。それこそ間食が必要なスポーツだったり、減量をするスポーツでも栄養も摂らなければいけないという面でパワグラはお勧めできると思います。

タンパク質って皆さんプロテインで摂取することが多いと思うんですが、私はあまりプロテインは飲まないんですよね。水分なのでそれだけでお腹がいっぱいになってしまうのと、消化があまり良くないかなと思います。本当に食べなきゃいけないものが摂取できなくなってしまうんです。

パワグラはひとつの食品として考えられるので、そこがアスリートとしてはメリットであると思います。

1回で吸収されるタンパク質量は決められているので、細々パワグラで摂ったりすることがアスリートはもちろん、一般の方にとっても良いと思います。

PG市販されているプロテインバーは食べますか?

加藤たまに食べるんですが、プロテインバー1本で満足しないんですよね(笑)。ウイダーゼリーのようなものはレース前に吸収できるので飲んだりしていましたが、200kcal分、飲んだとしても、ただエネルギーを摂っただけな感じはしていて、栄養は摂れていないので、使い方次第だと思います。

ポカリスエットやオーエスワンはスポーツドリンクとしてすごく良いと思うので、お勧めですね!

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