共同主将を務めるなどチームの中心選手として活躍している古川聖選手。試合が続くと体重が落ちていってしまいがちなので、オフにはチートデイも設けてカラダを維持することに努めているという

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トヨタヴェルブリッツ
今回取材に応えてくれたトヨタヴェルブリッツの3選手と、「パワグラ」を展開する株式会社RMGの齋藤皓允(代表取締役)

トヨタヴェルブリッツ TOYOTA VERBLITZ

愛知県豊田市を拠点に活動しているトヨタ自動車のラグビーチーム。
JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(リーグワン)所属(DIVISION1=1部リーグ)。
今回インタビューに答えてくれたのは、古川聖選手(フランカー=写真左)、加藤竜聖選手(フッカー=同中)、秋山大地選手(ロック=同右)。

ハードなアスリートライフでは
しっかり食べて身体を維持したい

PG 皆さんの活躍の裏には食生活の影響も大きかったと思います。
食事についてかなり意識されていますか?
栄養バランスと食べ物で気を付けていることは何ですか?

古川 ラグビーでは身体がしっかりできていけないといけない中でも、頑張って今くらいの体型を維持している感じなので、量を食べる必要があります。

闇雲に量を食べるんじゃなくて、バランス、タイミングを考えながら摂るようにして、量は一気に摂れないので小分けにして一日何食か分けて、朝・昼・夕食にプラスして、朝~昼、昼~夜、夕食の後に間食を摂って、一日合計6回、小まめに食事を摂って、体重であったり身体を維持するようにしている感じですね。

体重計には1日1回は乗りますが、自分の感覚的にやせてるなって分かるんで。今日みたいなオフの日は節制せず、(しっかり食べて、やせてしまった分を)戻すようにしています。

加藤 ホント一緒です。僕もやせやすくて、もともとすごく細くて、無理して食べて無理して体重を増やして今を維持している。

1日気を抜いたら2~3㎏落ちちゃうくらい。結構ギリギリのところでやってて、練習もあるのでやせやすい。その繰り返しで、食も細くそんなに食べられないので、回数多く食べています。

朝起きたときは本当に食べられないので、パワグラは流動的に食べることができ、なおかつ栄養が摂れるので良いです。

そこまで食べないですけど、和菓子とか結構カロリーがあるじゃないですか。1個で結構カロリーが摂れたりするので、補食としています。

ただ「太る」のと「体重を増やす」のは違う。脂質を抑えながら体脂肪に気を付けながら(体重を増やす)はめちゃくちゃ意識してます。

トヨタヴェルブリッツの選手間でも愛用者が増えている高タンパク質の自然派栄養食品「パワグラ」。メープル、ココア、ストロベリー、ソイプロテインの4フレーバー展開で、タンパク質はもちろん、アスリートライフに不足しがちな亜鉛や鉄、炭水化物などの栄養素をしっかり摂れる

秋山 僕は小分けにして食べるっていうよりは、食べたいときにいっぱい食べることが多いですね。

気を付けていることとしては、油ものは食べないとか、その日の運動量によって米を食べる量を調整したり、多少は気にしますが、食でストレスを溜めないようにしてます。

秋山選手のパワグラ摂取例。内容には気を遣いつつも、食でストレスをためないように、食べたいときは、間食でもしっかり食べる

PG 試合時、ピークをもっていくために、「食」の観点で意識していることはありますか?

古川 試合に向けて炭水化物の量をしっかり摂っていって、試合のときにエネルギーを満タンの状態で出せるようにカーボローディングをして試合に臨みます。

あとはしっかり水分を摂ることは気を付けています。

PG 試合に向け調整していくとき、シーズン中特有のストレスで「食べられなかったり」「貧血」になったりすることはあるんですか?

加藤 貧血になることはないですけど、食べられなくなることは全然あります。

古川 試合の日の夜は全然食べられない。

秋山 それはあるね。

加藤 気分があるじゃないですか、ストレスがかかってとか、試合がとか。試合の前・中・後、あんまり食べられないまま試合が続くとやせてしまいます。

シーズン中なら試合のないオフに体重を戻すようにしています。(チームのトレーナー)牧野さんに体重が落ちていく相談をしていて、その時に補食を手軽に摂れるものとして、パワグラを勧められたんです。

しっかりマメに食べて
グリコーゲンレベルでカラダを回復させる

PG (ラグビー強国)南アフリカ共和国には、ラグビー選手に特化したスポーツ栄養ガイドラインがあって、その中でもタンパク質の推奨量については「体重1㎏当たり2~3gのタンパク質を摂りましょう」とされています。

やはりラガーマンの中では、タンパク質を摂取することが重要視されているのを感じました。

大事な試合の前に、決まって食べる「勝負メシ」みたいなものはありますか?

古川 決まったルーティンは好きじゃないので、僕はないですね。そのときに食べたいものを食べています。遠征時はビッフェ形式の食事も多いので、そのとき美味しそうなものを食べるくらい。

加藤 ホームとアウェイで違って、ホームでの試合のときは、家でご飯を食べます。奥さんが作るハンバーグが勝負メシです。これがルーティンになっていて、結婚してから僕の勝負メシです。

独身のときとは違って、今は奥さんも食事を管理してくれているので、そこはめちゃくちゃ大きいですね。パフォーマンスに一番直結するとこなので、確実に。

秋山 気を付けてストレスをためないようにしているので、身体が望むままの食事をしようとしています。それが自分にとって一番パフォーマンスを出せる食事スタイル。

ホーム戦は、家で食べることが多いので、豚の生姜焼きをよく食べます。豚肉を試合前に摂ると良いと聞いたので(※ビタミンB1はエネルギーを作るときに必要な栄養素で疲労回復を担い、玉ねぎはビタミンB1の吸収をアップさせるアリシンが含まれているので、豚肉と玉ねぎの組み合わせは疲労回復に最適)。ご飯も進んでエネルギー源はばっちりです。

PG ラグビーは消耗が非常に厳しいスポーツですが、リカバリー(食事の視点)で意識されていることはありますか?

古川 試合が終わった日は、外食することが多いです。終わった瞬間に食べたいもの食べるようにしています。

焼肉、焼き鳥、寿司を食べて、次の日とかはオフ日が多いのでラーメンを食べに行くことも。

食べても体脂肪が増えることがなくて、やせちゃうくらいです。あえてチートデーを設けてリカバリーしています。

必要な栄養素を意識しつつ、マメにしっかり食べることが、身体のリカバリーのためにも最も大事だと話す加藤選手

加藤 ずっと何かしら食べるようにしていて、栄養不足にならないように、それが身体にとって一番のリカバリーになると思うので、意識しています。

自分はやせやすくて脂肪が付きやすいので。気を付けないと体脂肪が増えてしまう。脂質を摂らないとカロリーが摂れないので、和菓子を食べることも。

体重を減らさないように栄養を摂るっていうのをやっていることが一番のリカバリーになっています。また次、頑張れる。

体重が落ちるとストレスに感じてしまい、悪循環に。朝、体重計に乗って落ちてないとその日は体調が良いですね。

秋山 試合後、食欲がなくて、一時期食べない時期があったときは次の日の身体が重たくて、疲労感が残っていました。

しっかり食べてグリコーゲンレベルをどれだけ回復させるかで、次の日の疲労感は違う。今は、ロッカールームに戻ったらおにぎり、サンドイッチ、弁当を食べるようにしています。