睡眠×食事の2大テーマがビジネスとトライアスロンに与える影響〈2〉

ビジネス×トライアスロン(スポーツ)で、人間としてのパフォーマンス UP を果たせるか否かを左右する、食べ方・飲み方、睡眠の深さ――密接に関係する、この2大テーマについて、プロトレーナーの草分けにして昨今は国際予防医学協会の講師としても活躍する齊藤邦秀さん(株式会社IMK所属)と、自身、熱心なトライアスリートで、予防医学の観点から「パワグラ」を生み出した経験ももつ小嶋隆三さん(TRIBizeez主宰)が語り合う。前編は齊藤さんがトレーナーとして睡眠に注目するようになったきっかけをお話いただいたが、中編では睡眠の質について深堀していく。

齊藤邦秀Kunihide Saito

ヘルスデータサイエンティスト。東京学芸大学教育ウェルネス研究室卒業。20年以上ヘルスケア雑誌『Tarzan』監修と連載。スポーツトレーナーとしてアスリートや著名人のトレーナーを歴任。100,000名以上を超えるトレーナーを育成。予防医学やヘルスケア事業、3000以上の運動プログラムやヘルステック機器、市町村のランニングコースなどの開発にも携わっている。

齊藤邦秀さん

小嶋隆三Ryuzo Kojima

歯科医師、株式会社RMGファウンダー。大学卒業後、大学病院などで実績を積み、2013年、29歳のときに個人クリニックを開業。同時に株式会社 Ryuメディカルグループ(現RMG)を起業。その後、食の面から健康な生活スタイルをサポートする予防事業にも進出し、2020年にはアスリートのための自然派グラノーラ「パワグラ」を開発、販売を手がける。年間10前後の大会に出場するトライアスリートでもある。

小嶋隆三さん

1サイクル90分で眠るスタンフォード式睡眠術

齊藤 日中、動き回った身体を元に戻すのが睡眠で、身体だけじゃなくて脳も休ませないといけない。脳は運動系、内臓消化器系、心肺機能すべて支配しているので、睡眠でいかに頭と身体をリカバリーさせるかで、次の日の状態が決まってしまう。

一般の方はもちろん、アスリートであれば微妙な回復加減がパフォーマンスに影響します。脳神経系がフレッシュな状態のほうが身体が研ぎ澄まされて身体の使い方、機能性が良くなるんですね。

小嶋 トレーニングやレースへの影響も無視できないんですね。

齊藤 睡眠時間だけではなく、睡眠の質も関係してくるので、寝る前の精神状態もそうだし、あとはどれだけブルーライトを浴びてないとかで自律神経の状態が変わってくるので、そこも含めて24時間をどうマネジメントしていくかが大事かなと思います。

小嶋 1日8時間以上の睡眠は、持久系アスリートにおいてパフォーマンスに好影響という論文もありますが、私も含め仕事をしながらトレーニングしている皆さんは睡眠時間の確保が難しい人も多いと思います。

齊藤 私も4時間半から5時間ぐらいが平均睡眠時間ですが、その時間でどう有意義に眠るかが重要です。西野精治教授が提唱したスタンフォード式睡眠術が最近注目されていますね。それによると、睡眠は1サイクル90分前後とされています。

最初のサイクルの前半部分が一番深く眠れるんですが、より深く眠れるほど回復を促す成長ホルモンが多く出ます。サイクルの後半はレム睡眠で、レムの時間帯は身体は寝ているけど脳は動いている。要は短期記憶から長期記憶に変換したりと、脳の中の情報整理をしている状態です。

レム睡眠は第1サイクル、第2サイクル、第3サイクルと朝の起床に向かってだんだん長くなり、レムのときに起きるとすっきり目覚めます。レムを通り越して、再びノンレムに入ったときに起きると、ちゃんと眠れていない感じが残ります。

さまざまなデバイスを同時に使っている齊藤さん。それぞれ取得できるデータが違ったり、同じものは比較したり。それ自体がトレーナーの役割を果たすこともある

アプリ自体がちょっとしたコーチ
リモートでもデータ共有

小嶋 その眠りの質が、今はウェアラブルデバイスで測れるんですね。

齊藤 私はオーラリング、ガーミン、ポラールのデバイスを3つ同時に使っています。それぞれ睡眠時間や睡眠の深さなど細かくいろんなデータを取っていて、アプリやPCサイトで確認できます。

毎日見ていると、ちゃんと眠れているか分かりますね。たとえば遅い時間に食べ過ぎたりすると、あからさまにスコアが悪くなります。

消化器に何か食べ物が入っていると、消化のほうにもエネルギーを使ってしまう分、リカバリーが悪いんですね。入眠潜時というデータもあるんですが、これは布団に入ってからどれぐらいで眠れているかというもの。

早過ぎると寝落ちだからよくなくて、5〜10分ぐらいの間に眠れるのがいいとか、いろいろわかって面白いですよ。

小嶋 私は寝ているときもガーミンのスマートウォッチをつけているのですが、スマートリングも最近人気ですね。

齊藤 オーラリングのようなリング型は、寝ているときも違和感が少ないのがいいですね。活動量計としてもウォーキング、ランニング、サイクリングなどのアクティビティをセンサーで自動判別してくれるんです。

小嶋 スマートリングも試してみたくなりましたね。

齊藤 アプリ自体がちょっとしたコーチだから、最初はアプリを見ながらひとりでいろいろ試してみるのもいいですね。もっと深いことが知りたいというときはコーチにつくのもいい。今はリモートでもデータを共有できますからね。

レースで結果が良かったとき、悪かったときも、前日どう過ごしたか、過去1週間、過去3カ月はどうだったのか、トレーニングの内容だけでなく、睡眠や日常の過ごし方も含めてデータを見ながら一緒に分析するのは私もコーチングでやっていることです。もう使わないのはもったいないという時代になってきていますね。

【オーラリングデータ】スマートリングのパイオニア、オーラリング。スマートウォッチと比べて、装着したまま睡眠や入浴をしてもストレスが少ないのがメリット。リストバンドよりも肌と密着しているので高い測定精度が期待できる。
【ガーミンデータ】サイクルコンピューターでも高いシェアを誇るガーミンは、ボディバッテリーと呼ばれる身体的エネルギーの残量を測定する独自の機能が魅力。
【ポラールデータ】スポーツ用心拍計の草分け的ブランド、ポラールはアプリで睡眠や日中の活動を24時間の円グラフで表示する機能が見やすい。

トライアスロン×仕事で相乗効果を生む!
《トライビジーズ》初のリアル&オンライン・イベント開催、決定。

仕事×スポーツのパフォーマンスを左右する「睡眠&食」を学ぼう。

今回のコンテンツ内で紹介しているおふたりのクロストークを、さらに深く、質疑応答・ディスカッションなども交えて展開する、リアル(会場参加型)&オンライン(YouTube Live配信)セミナーを、8月25日(金)に開催します。

参加無料で、「パワグラ」4フレーバーセットや、割引クーポン発行などの参加特典もありますので、下記イベント・サイトで詳細をチェック!

開催日
8月25日(金)
時間
19:30~(21:30終了予定)
会場
テクノジム ジャパン(株)ショールーム
東京都品川区東品川2-3-12 シーフォートスクエアセンタービルディング 18F
https://goo.gl/maps/jcuLUsQn9FWswaaa7
※東京モノレール「天王洲アイル」駅直結・りんかい線「天王洲アイル」駅徒歩4分
募集定員
リアル20名(オンラインは定員設定ナシ)
参加費
無料

パワグラ

メープル風味で大豆プロテインのみ使用したヴィーガングラノーラのソイ(75g)、大豆プロテインとホエイプロテインのダブルタンパク質が摂れる、メープル、ココア、ストロベリー(76g)。美味しさにこだわった栄養食。「トライアスロン×仕事」で相乗効果を生み出そう。

レギュラーセット(76g×3袋) 1,290円(税込)
10袋セット(76g×10袋) 4,300円(税込)
20袋セット(76g×20袋) 8,600円(税込)
760g×2袋セット 8,600円(税込)

主な栄養成分(※ソイプロテイン/75gあたり): タンパク質19.6mg、鉄分3.6mg、亜鉛2.1mg

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